前回見た初夢の続きになります。
前回の最後にUbuntuを入れてみたいと書きましたが、これはエロゲをSwitch Liteで遊べるようにしたいという欲望を叶えるためのものになります。
移植作品も多くあるのですが、PC版持ってるのにわざわざSwitch版も買うというのは非常に無駄だと感じてしまいます。なんならHシーンはカットされてますしね。
Switch Liteのサイズや重さは他のポータブル系UMPCに勝るものがあると考えています。なので、これでエロゲがプレイ出来たら完璧だと思いませんか。
ということで、以前Box64Droidでエロゲをプレイした時のようにARM版Ubuntuでエロゲを動かします!
(正直かなり昔からあるもので後継機が発売されるとか言われてるタイミングで行うのはかなり遅いのですが、どうせ後継機も最初はLite版出ないと思うのでいいでしょう...)
必要なもの
- 初夢チップ搭載Switch Lite
- 前回作ったやつです
- 英語が読める能力
- そこまで難しい英語はありませんが、hekateや参考サイトはすべて英語なので
- 128GB以上のSDカード
- 64GBでも大丈夫かと思いますが、推奨が128GB以上なので
- おすすめのSDカードが参考サイトに記載されています
Ubuntuをインストールする準備
基本的に下記サイトを参照すればいいのですが、SDカードの準備を行う部分が非常に分かりにくいので補足です。
「Partition SD Card」を選択した後にバーが4つぐらい表示されます。その中のLinux(EXT4)がUbuntuに割り当てる容量になります。
ただ、全部割り当ててしまうとインストールデータが保存できないため、HOS(FAT32)に16GBぐらいを残して割り当てるようにしましょう。
割り振りを変更した後は「Next Step」をタップしてパーティション分けを反映します。
割り当てた後は「Partition Manager」画面内の「SD UMS」を使えばPCからFAT32領域にファイルをコピーできます。
Ubuntuをインストール
PCからインストール用のデータがコピー出来たら、「Partition Manager」画面内の「Flash Linux」からUbuntuをインストールします。
このとき、EXT4領域を後から作るのかと思って全領域がFAT32のまま作業をしたら「Flash Linux」がタップ出来なくて焦りました。
インストール処理が完了したら、「Dump Joy-Con BT」を行った後、ホームの「More Configs」からUbuntuを起動します。
再起動するとUbuntuのセットアップ画面が表示されるのでインストールを進めます。ちなみに入力項目が多いので、USB-C経由でキーボードを繋いでおいたほうがいいです。
Wineのインストール
Ubuntuのインストールが終わったら、sudo apt update
とsudo apt upgrade
でパッケージの更新を行っておきます。正直ここから先は通常のLinux環境と同じです。
パッケージの更新が終わったら、WineをインストールするためにPi-Appsをインストールします。1からWineをインストールしてもいいのですが、Box64や32bit環境の構築が必要なので楽します。
やることは書いてある通りのコマンドを入力するだけです。インストールが完了したらデスクトップにアイコンが作成されます。
Pi-Appsを開き、All AppsからWine (x64)を探してインストールします。x64と記載されていますが、WOW64が有効化されたWineがインストールされるため、32bitソフトも問題なく動作します。
Wineがインストール出来たら、いつものコマンドを入力して環境を整えます。
$ sudo apt install gstreamer1.0-libav gstreamer1.0-plugins-* $ winetricks cjkfonts $ winetricks fakejapanese_ipamona $ winetricks quartz $ winetricks wmp9
これで完成です。あとはWine経由でエロゲを起動して動作することを確認しましょう。
補足
これで一応動作するのですが、完全ではないです。吉里吉里2や椎名里緒がエラーで起動しなかったり、動画が再生されなかったりします。
動画に関しては、「No GSTREAMER HW Decode or Encode」と記載されているのでもしかしたらこれが影響しているのかもしれません。
Joy-Conのマウス割り当ては初期状態でいい感じになっているのですが、なぜか左右のクリックが逆に設定されているので、気になる方は設定ファイルを書き換えて入れ替えましょう。私は入れ替えを行ったのに加え、左スティックのCaps Lockを無効化、YボタンにCtrlキーを割り当て、-ボタンにマッピング無効化を割り当て、キャプチャボタンにPrint Screenを割り当てました。
正直Joy-Conの割り当てに関してはしっかり動作するので、他のUMPCより使い勝手がいいです。
以上です。やっぱりSwitchという共通プラットフォーム上で動作するようにOSがカスタマイズされているので、問題なく使えるレベルです。ただ、スペック的にフルHD作品は動作が重いのでHD作品を消化していくのにいいかと。