マロングラッセ Mk.II

赤西真論のブログらしきもの

DAPのお話

27歳になった赤西真論でございます。よろしくお願いします。

さて、今月が誕生月の私ですが、物欲が爆発して金遣いが荒くなっています。反省です。

その中でもDAPのお話をしましょう。

DAP購入前の環境

DAPの話をする前に少し自分の音楽鑑賞環境について整理させてください。詳しく書いたこと無いと思うので。

まず、音楽については通勤中は必ず聴くほど毎日浴びています。通勤中の環境はiPhone 13 mini + WH-1000XM4です。音源はSpotifyになります。

もう古いモデルになってしまうのですが、WH-1000XM4の音はかなり好きです。ただ、イコライザーで調整はしています。ノイキャンもかなり効くのもいいですね。電車の中でノイキャンは必須です。あと、冬はイヤーマフの代わりになるのも良さ。

ただ、家では使いません。家だと別の有線ヘッドホンを使っています。今は少し前に買ったAKG K240です。これは結構人気なモデルだと思います。安いですし。

その前はSennheiser HD559とHD599を使ってました。元々HD599を使っていたのですが、ヘッドバンドがボロボロになったので、HD559を買ってみた感じになります。HD559には6.3mmの標準プラグケーブルしかついてこないので、HD599に付属していた3.5mmのケーブルを使ってました。

ここでHD559とHD599はバランス接続対応のヘッドホンになります。通常の3.5mmはシングルエンドと言ってGNDがLRで共通なのですが、バランス接続はL+,L-,R+,R-というGNDが別々の接続になります(正確には-なので、GNDとはちょっと違う)。

で、バランス接続対応のUSB-DACも持っていて、Fiio K3になります。ESになる前のモデル(旭化成が火事になる前のやつ)です。これは2.5mmバランス接続なので、ケーブルを別で買って使ってました。

これでバランス接続の素晴らしさに気付きました。これが沼への入口になります。MP3とかの圧縮音源でも全然違います。体験したことない人はすぐeイヤホンとかで体験してほしい。

なのですが、Fiio K3の調子が悪くなり、ボリュームが少しバカになってしまったので使うのをやめてしまいました。

その後にまたしばらくシングルエンドで使っていたのですが、Fiio KA3を安く手に入れることが出来たのでここでバランス接続に戻ってきます。

ただ、KA3のバランス接続は4.4mmになります。バランス接続には2.5mmと4.4mmがあるのが面倒ですね。ただ、最近のデバイスは4.4mmが多いと思います。

HD599は実は昔メルカリで買ったもので、前の所有者が自前で作成した4.4mmのバランスケーブルが付属していました。ということで、これを使います。あと、KA3を買った別の理由として新しいイヤホンを買ったのがあります。

今までイヤホンはリケーブル出来る製品を持っていなかったのですが、安くて音がいい製品を見つけてしまったのです。それがMA910SR U149 Editionになります。

これはMaestraudio MA910SRのU149コラボモデルです。これが在庫処分の影響か10000円で買えたんですよね。MA910SRはPentaconn earコネクターなのでリケーブルが面倒なのですが、U149モデルはMMCXで交換が楽になってます。また、U149コラボということで音質が少し高めの女性ボーカルに合うように調整されています。これは基本女性ボーカルの曲しか聴かない私にはピッタリということで買いました。

で、4.4mmのケーブルが別途必要になるのですが、ここで少し面白いケーブルを選択しました。TRN T2 Proになります。

このケーブルの面白いところはプラグが交換でき、3.5mm,4.4mm,2.5mmのすべてで接続が出来ます。このケーブルがあれば、シングルエンドとバランスの聴き比べも出来ます。まあ、人によっては接続部分での抵抗値とかノイズとかが気になる人は居そうですが...

KA3は気楽に聞けるのとケーブルを用意すればiPhoneでもバランス接続が出来るようになったので満足出来たのですが、スマホだとGNDがきちんと取れなくてノイズが乗るのが気になりました。あと、ボリュームがアプリからしか調整出来ないので、PCに接続すると爆音になるのも不便でした。

ということで、新しいDACが欲しいなぁと思っていたところにあるものが登場します。それがFiio JM21になります。

Fiio JM21の登場

今までUSB-DACばかりでDAPに手を出してこなかったのは値段の高さにありました。それなりに良いDAP、特にAndroid搭載でバランス接続が出来るようなモデルだと最低でも7万ぐらいするものが多く、手を出してきませんでした。ただ、USB-DACだと別にデバイスが必要なので、気軽にバランス接続で聞けるデバイスが欲しかったのも事実です。

そこにJM21が登場します。こいつはAndroid 13搭載で4.4mmバランス接続も出来るのに3月までなら3万以下で買えるという素晴らしいDAPです。買うよね。

ただ、予約したのが発売の1週間前でほとんどのショップで売り切れになっていたので、ポイント還元でキャンペーン価格になるヨドバシで予約しました。ちなみに還元されたポイントでMAPro1000の4.4mm MMCXケーブルを買いました(MAPro1000も持ってます、MMCXなのでMA910SR U149でも使えます)。

そんなJM21ですが、普通のスマホぐらいのサイズ感でよくあるDAPのゴツゴツ感が無いのが素晴らしいです。軽いので気軽に持ち出せますし、USB-DAC機能があるのでPCでもバランス接続を扱えるようになります。

肝心の音ですが、色んなところでFiioらしいフラットな音と言われてる通りだと思います。ただ、低音があまり出ていない気がします。フィルターが6パターンぐらい選択できるのですが、個人的にはFast Roll-Off - Minimum Phaseが好きです。ただ、これはイヤホンやヘッドホンによって好みが変わると思います。あと、後ほど書きますが、このフィルターはDSD音源では効きません。

OSの使いやすさですが、ほぼ素のAndroidで不要なアプリが一切入っていないのでクセは少ないと思います。ただ、Fiio Musicでアルバムをリスト表示出来ないのが苦手です。というか、アルバム表示のときにメニューをタップすると開発中って出てくるのはなんなのw

側面のボタンが軽くて押し間違えるとありましたが、気にするレベルではありませんでした。そもそもスキップボタンはほぼ使わないので無効化してます。

バッテリー持ちは少し悪いと思います。スリープ状態で放置していてもかなりバッテリーが減ってます。このあたりはアップデートで改善されそうな気はします。

ということで満足していたのですが、レビューを調べているとiBasso Audio DX180と比較されているところをちょくちょく見かけました。DX180は倍ぐらいの値段がするのでそりゃそっちのほうが音いいだろとは思うのですが、少し気になります。

DX180のレンタル

DX180は実はレンタル出来ます。eイヤホンで試聴機を借りるという手もあるのですが、家でじっくり聴きたいのでこのサービスを使いました。

www.heylisten.jp

3000円で1週間レンタル出来て、返却後に1500ポイントで半額返却されます。ほぼ送料だけ支払うといった形です。ただ、レンタルするときは一時的に本体分の値段を上乗せされるので、クレカの枠を食われます。ここだけは要注意です。もちろん返却すれば枠は調整されます。

ということでレンタルしたのですが、これが間違いでした。

JM21と比べて音が全然違います。JM21で物足りないと思っていた低音がしっかり出ています。というか全体的に音の広がりが良く、音自体もマイルドな感じでとても好みです。聴き比べてしまうとJM21の音がちょっと固めに感じます。図にするとこんな感じになります。

JM21はちょっと狭く、固めに比べて、DX180は広がりがあり、柔らかい形になります。

本体自体はDAPらしいゴツゴツ感でケースを付けていないと角が痛いです。あと、ボリュームのつまみが軽すぎるのと電源ボタンと一体化しているのですぐに音量が変わってしまいます。これは持ち出しには向きませんね。Fiio Musicに比べてMango Musicは多少使いやすいのですが、こちらもちょっとクセがあります。OS自体は本当に素のAndroidです。

ただ、それを無視しても音が良すぎます。さて、どうなったかというと...

DX180の購入

はい、買っちゃいました。レンタル2日目で買ってしまいました。ちょうどYahooフリマに出品されていたので買っちゃいました。クーポンで53000円ぐらいで買えました。JM21にプラス2万でこの音が出るなら素晴らしいです。

ということでDAPが1ヶ月で2台体制になりました。アホです。音は沼なので、良くないですね。もっと高いイヤホンなら違うのだろうかとかMMCXじゃなくて2pinタイプのイヤホンも欲しいなとか物欲が大変なことになります。今月は流石にもう何も買いませんけどね。

JM21を手放そうかとも思ったのですが、DX180を持ち出すには向かないので持ち出し用に持っておくことにします。新幹線で使うのにいいんですよね。

音源の違い

さて、DAPはいい感じになりました。問題は音源です。

最初にも書いた通り、最近は基本Spotifyが音源になっています。Spotifyはいつまで経ってもロスレスハイレゾ配信をしないので圧縮音源です。Apple MusicやAmazon Musicに乗り換えればいいのですが、8年も使っているとリコメンドが賢くなりすぎて他のサービスに変える気が起きないんですよね。あと、SpotifyのUIがかなり使いやすいのもあります。Apple Musicは使ってないのですが、Amazon MusicはUIがクソです。他にもSpotifyは音楽に特化した会社なので、どのデバイスでもまともに使えるというのがあります。Apple MusicをWindowsで使う気にはなれません。

そんなSpotifyですが、オーディオノーマライズは必ず無効にしています。無効にしたことない人は今すぐやってほしいのですが、音量が全然違います。かなり抑えられているので、音の強弱が無くなっています。これを無効化するだけでも音がかなり変わります。

で、DAPで聞くとSpotifyでも全然違うんですよね。音の悪いところがめちゃくちゃ聴こえるようになります。圧縮されてるなぁってなります。ただ、何故か楽曲によってはかなり音が良かったりします。どういう形で配信者はアップロード出来るんでしょうか...

ローカルの音源は最近CDから取り込んだものはすべてFlacなのですが、以前はMP3 320kbpsになっています。これもちょっと気になりますね。ただ、違いがあるのかと言われるとうーーーん。結局ハイレゾ音源ではなく、CD音源なので別に困らないんですよね。それより元音源にクリッピングが発生していることが多いので、そっちのほうが気になります。

一応ハイレゾ音源もいくつか持っています。こっちはハイレゾだなとなります。音域が広いので細かい音が良く聴こえます。バランス接続だと尚更です。ただ、全部これにする必要があるのかと言われると...

さて、もう1つ気になる音源がありました。それがDSD音源です。USB-DACDAPのスペックを見るとDSD256まで対応とか書いてあるあれです。通常の音源はPCM音源と呼ばれるもので、DSD音源は音の記録方法が異なります。この違いはeイヤホンのブログが詳しいです。

e-earphone.blog

ただ、DSD音源は編集が難しいので数が少ないです。僕が聴くような音源ではまず配信されていません。そんな中でもキズナアイの楽曲が配信されていたので買ってみました。最近だとアイマスのCDがSACDとして再販されてましたね。SACDDSD音源になります。

mora.jp

av.watch.impress.co.jp

購入したのはDSF 11.2MHzです。DSD256になります。スペック上限の音源ですね。というかこれ以上のスペックは存在しないのですが。値段もハイレゾと変わらないので買いやすいですね。

聴いてみたのですが、レベルが違います。正直生の音って感じなので通常の音源とはかなり異なる音が出るのですが、ハイレゾとは比べ物にならないぐらい細かいところまで音が聴こえます。ただ、あまりミックスされてないので、ボーカルは少し抑えめになります。この辺りは好みだと思います。ただ、僕としてはまた違った形で楽曲が聞けるので新鮮でした。全部これにしたいとは思いませんが。

もっと高いDAPも気になる

DX180でレンタルをしてみた話をしたのですが、そのラインナップの中に気になっているDAPがあります。はい、DX260です。

DX180の上位モデルです。値段が倍ぐらいするのですが、DACが8つ載ってるとかいう意味不明な構成をしています。高いDAPはもっと音がいいのか気になりますよね。まあ、その前にイヤホンをもう少し準備したいと思ってます。オススメがありましたら、コメントへ。3万ぐらいのイヤホンが気になるかも(値段は倍々で挑戦してみたい)。

さあ、君もこの楽しい沼においでよ。