マロングラッセ Mk.II

赤西真論のブログらしきもの

L-51AのBootloader Unlock

[追記]
この作業を行うとQuad DACが動かなくなります。
ただし、MagiskでAinur Narsilを入れればそれっぽい動作はするようになります。


とりあえず、メモレベルで記載。
気分によっては、後で画像を追加します。

これをやればなぜか開発者向けオプションに居座っているDSU Loaderが使えるようになります。
当たり前ですが、Magiskも使えるようになります。
最新のL51A30cで実行出来たので、大抵のバージョンで出来るはず。

やることは基本的にXDAに書いてある方法でOK。
躓いたところだけを記載していきます。

forum.xda-developers.com

下準備

まず、最初にダウンロードしないといけないファイルがダウンロード出来ません。
具体的にはFirehoseとEngineering Bootloaderです。QPSTはダウンロード出来ます。他は無くても出来ます。
(7と8を持ってない人はやるな)

この2つのファイルは別の人の投稿から持ってきます。このファイルでうまくいきました。

V60 Bootloader Unlock and Magisk Root | Page 37 | XDA Forums

次にQPSTを解凍して、インストールします。ドライバーも一緒に入ってるのでインストールします。
ドライバーはWWANを選択してインストールしてください。
QPST本体をインストールする際にVC++のランタイムが無い場合はインストーラーを最初に起動したときにインストールされます。
その後、インストーラーが終了するので再度実行します。

次に端末側の作業です。まず、USBデバッグの有効化とOEMロック解除を有効にします。
また、PCに接続してADBで接続出来ることを確認しておきます(接続許可のダイアログが出ない場合は、USBのモードを充電に切り替えてください)。
確認出来たら、デバイスマネージャーを開いておきます。 その後、電源ボタンと音量下ボタンを長押しで電源を落とします。
電源が落ちたら、電源ボタンと音量下ボタンを押しながら音量上ボタンを連打します。
ここがかなり面倒です。起動してしまったらロゴ画面でも電源ボタンと音量下ボタンを長押しで電源を落としてやり直します。
ちなみに僕はボタンを離して連打したせいで何度か謎のダウンロードモードに入りました。

成功すると、真っ暗の画面のままCOMポートに9008モードの端末が認識されます。

バイスマネージャーで接続が確認出来たら、スタートメニューからQPST→QFILを起動します。

起動したらXDAにあるスクショのように設定を変更します。この画面はConfiguration内のFireHose Configurationから起動出来ます。 設定が出来たら、OKを押して閉じます。

Build TypeをFlat Buildに変更して、Programmer Pathにダウンロードしたprod_ufs~.elfを指定します。
指定したらSearch Pathも自動で設定されます。

Build Typeの設定が出来たら、Select Portから端末を指定します。

指定出来たら、ToolsからPartition Managerを起動します。このときになにかメッセージが出たかも。放置しておけばXDAに載っている画面が開きます。
リストが表示されたら、その中からabl_aを探して、右クリック→Manage Partition Dataを開きます。

開いたらRead Dataで今の内容をバックアップしておきます。ただ、これよく分からない場所に保存されるのでバックアップの意味あるのかな...
ちなみに実行状態は後ろにあるQFIL本体のウィンドウにあるStatusにログが流れます。
バックアップが出来たらLoad ImageからダウンロードしたABL_ENG_V60.binを指定します。
指定出来たら、Closeで閉じます。

同じ作業をabl_bも探して行います。完了したら、Partition ManagerもCloseで閉じます。
閉じるとなにかダイアログが出ますが、そのダイアログも閉じます。これでEDLモード(9008モード)で再起動します。

Statusのログが止まったら、端末の電源ボタンと音量下ボタンを長押しして再起動します。
再起動するとブートロゴがグローバルのV60 ThinQのものになっています!

これで下準備が完了です。(長い!)

Bootloader Unlock本編

では、実際にBootloader Unlockをします。

起動したら、USBデバッグで再度接続してadb reboot bootloaderブートローダーに入ります。
ちなみに僕はここで間違えてadb reboot fastbootでfastbootdに入ってしまって一瞬焦りました。

ブートローダーに入るとコマンドを叩きたいのですが、まずドライバーが入っていないと思います。(デバイスマネージャーにAndroidというデバイスが出てます)
Google USB Driverを使うのですが、そのままでは使えないので別のスレッドに載っている方法でドライバーを入れます。

forum.xda-developers.com

やることとしては

  1. 書いてある3つのコマンドを管理者権限のPowerShellコマンドプロンプト)で実行して、PCを再起動
  2. android_winusb.infに書いてある%SingleBootLoaderInterface%の内容を記載(場所はファイルを見たら、同じことが書いてある場所があるので分かるはず)
  3. バイスマネージャーでAndroidを右クリックして、ドライバーの更新を行う
  4. ドライバーとしてinfファイルがあるフォルダーを指定
  5. 警告が出るが、インストールを続行する

ドライバーが入って端末が正しく認識されたら、fastboot oem unlockを実行します。
すると端末側で確認画面が表示されます。ここで実行するとデータが消去されてBootloader Unlockが行われます。

アンロック後再起動すると警告が出るようになっています。

指紋認証が使えるようにする

Bootloader Unlockを行うと指紋認証が使えなくなっているので、修復します。
やり方はXDAの2つ目の投稿に記載されています。

  1. 電話アプリを起動して、*#546368#*600#と入力(ちなみに600は型番に入っている数字なのですが、ablが変わっているのでLM-V600扱いになってます)
  2. SVC Menu > Handprint > HandID Logging = ON にする
  3. Device Test > SAAT > Service Menu – Manual test > Optical FingerPrint Test を開く
  4. Startを押す
  5. 指紋センサーが光るので、Startを押してから指紋センサーを指で押さえる(Startが出るまでちょっとラグがあります)
  6. 3回ぐらいStartが出るので、同じ操作をする
  7. 最終的にFailになるので、Failでテストを終わらせる
  8. テストを3回ぐらいやる。成功すると最後のテストで最初のStartの時点でFailになる?(多分)
  9. 設定から指紋認証で指紋が登録出来るようになっている

あとは好き勝手遊びましょう。
僕がこれをやりたかった理由は、カメラのシャッター音が消したかったのです。これについてはMagiskを入れたときに書きます。
書きました。

marron-glaces.hatenablog.com