マロングラッセ Mk.II

赤西真論のブログらしきもの

メインPC周りのリプレース ~OMEN 27k レビュー~

ここ数か月でメインマシンを入れ替え、ディスプレイも入れ替えるという少し大規模な入れ替えを行いました。
書く気はあまり無かったのですが、新しく買ったディスプレイがなかなかの曲者&レビューがほぼ無いという状況でしたので書くことにしました。

新メインPC

今までメインPCとして、ゲーミングノートである ASUS ROG Zephyrus G14 2021(Yuriko) を使っていました。
スペックについて特に不満は無かったのですが、ディスプレイ2台の接続にUSB-Cのハブを使っているのが不安定だったため、いっそのことデスクトップPCに戻ることにしました。

デスクトップPCについては、大学時代に組んだマシン(Anna)ぶりになります。
RTX VSRとFluid Motionが同時に使えることを目指して、なるべくコンパクトなマシンを目指しました。
RTX VSRとFluid Motionの同時利用についてはこちらの記事に記載しています。

marron-glaces.hatenablog.com

ということで、スペックはこうなりました。今回のマシンはデスクトップのリプレースなので、Anna-2ndという名前にしています。YurikoとAnnaも記載しています。

Anna-2nd Yuriko Anna
CPU AMD Ryzen 7 5700G AMD Ryzen 9 5900HS Intel Core i3-9100
メモリ DDR4-3200 32GB DDR4-3200 32GB DDR4-2400 16GB
MB GIGABYTE B550I AORUS PRO AX - ASRock Z170M Extreme4
ストレージ NVMe 1TB + NVMe 2TB NVMe 1TB SSD 275GB + HDD 2TBx3
GPU RTX 4060 → RTX 4070 RTX 3060 Laptop GTX 1070
ケース Fractal Design Node 202 - Fractal Design Core 1500
OS Win11 Home Win11 Home Win11 Pro

Annaについては元々i5-6600Kを使っていたのですが、Win11に正式アップグレードしたかったため、Coffee Timeを使ってi3-9100に上げました。

今回組んだAnna-2ndは大体18万ぐらいしました。組んだのが7月なのですが、その当時は発売されたばかりのRTX 4060を搭載していました。
ただ、RTX VSRで1080p@60の動画を4Kにするのにレベル4だとスペック不足になっていたため、4070に乗せ換えています。
9月末に新型が出る影響でMSIのグラボが8万切って投げ売りされていたのを回収して、乗せ換えました。

スペックを見てもらうと分かりますが、Anna-2ndとYurikoのスペックは正直そこまで大差ありません。冒頭でも書いた通りスペックには不満が無かったため、本当にノートだったのをデスクトップにしただけです。
NVMeについては、最初は1TBだけの予定だったのですが、Amazonで2TBが8kで買えたため、それを追加で積んでいます。ゲームはこの2TBに保存しています。

RTX VSRとFluid Motionの同時利用も問題なく動いており、1080p@60を4Kにするのもレベル4でも全く問題ないスペックになりました。ただ、ケースがかなり厳しいため熱々になります。
このケースは貰い物でデザインはとても気に入っているのですが、ちょっと通気口が少ない気がします。グラボは外排気モデルにするべきですね。そんな4070は存在しないのですが。

ということで、メインマシンはリプレース出来ました。で、今までUSB-Cハブの影響(DP MSTの制限)で4K2枚に出来なかったのですが、4K2枚に出来るようになりましたのでディスプレイも入れ替えます。

新メインディスプレイ

今までディスプレイは4K+WQHDを利用していました。それぞれ以下の製品になります。結構前に買った製品なのですが、まだ売ってるんですね。

WQHDでも解像度的にはそんなに不満はありませんでした。そもそも4Kでも150%表示で実質WQHDサイズで使っているので4KとWQHDで表示量に差はありません。
ただ、基本リモートワークで仕事をしている中で会社のPCをこの2台のディスプレイに繋いでいるのですが、Macだと実は4KとWQHDで表示差が生まれます。
4Kの場合はRetina表示になるのですが、WQHDだとドットバイドットの表示になります。これが実はブラウザでのレンダリングに影響してきます。
微妙に位置がズレることがあるのです。例えば、アイコンとテキストが並んでいるようなデザインでアイコンとテキストを上下中央揃えにする必要があったとします。そのときにRetina表示である内蔵ディスプレイや4Kディスプレイで見ると問題なく上下中央揃えになっているのですが、WQHDのディスプレイで見るとテキストが下に微妙にずれることがあります。また、アイコンがSVGだと線が細く表示されることがあります。これがCSSを間違えているように見えてしまい、結構業務に支障がありました。

この理由からずっと4K2枚にしたいと考えていました。で、メインマシンを入れ替えたのを機にディスプレイを入れ替えることにしました。
ディスプレイを入れ替えるにあたって、選択基準は以下のようにしました。

  • 4K 27インチであること
  • Type-C入力がついていること
  • KVM機能がついていること

1つ目は絶対条件ですね、今のディスプレイと置き換えるのでサイズも同じものがいいです。
2つ目ですが、会社のPCとの接続に今まではDP - Type-Cのケーブルを使っていました。ですが、これを出来たらType-C - Type-Cで接続できるものにしたいと考えました。ちなみにドッキングステーションを別途使っているため、PD充電は無くても問題ありません。Type-C接続できるディスプレイでそんな仕様のものはあまり見たことがありませんが、実は今回買ったディスプレイがこれに当てはまります。ドッキングステーションはHPのものを利用しています。

jp.ext.hp.com

中古で安かったのもありますが、Thunderbolt端子があるのが重要です。というのも、MacはDP MSTに対応していないため、出力端子が複数あるドッキングステーションでも複数接続するとミラーリングしかできない可能性があります。Display Linkのチップを搭載していれば問題ないのですが、このチップ搭載のものは高いです。

3つ目はメインマシンと会社のPCで同一のキーボード・マウスを利用するためにUSB切替器を利用していたのですが、毎回切り替えるのが面倒なのでディスプレイ入力に合わせて切り替わってくれるものにしたかったのがあります。また、ディスプレイと会社のPCをType-Cで接続できるようになれば、ケーブルが減らせるという利点があります。

ということでこの条件を満たすDELLのディスプレイを元々考えていました。

ただ、ここでメインマシンをリプレースしたのでせっかくなら高リフレッシュレートのゲーミングモニターにしてもいいのでは無いかと考えて、探したところこの条件を満たしたうえで安いディスプレイを発見しました。
それが今回購入したHP OMEN 27kになります。

jp.ext.hp.com

4K 144Hzで今年出たばかりのモデルになります。これがなんとセールで63580円になっていました。また、HPの公式ショップは楽天リーベイツで10%還元となっており楽天ポイントが10%返ってくるため、実質57kぐらいで買えることになります。求めていた条件を満たす上に144Hzでこの値段は破格です。買うよね。

ただ、このモデルは最近出たばかりなのか全然レビュー記事が無く、公式サイトの情報もあまり詳しく書かれていないので少し悩みました。特にType-CがDP入力に対応していると明記している場所が無いのが気になりました(DP Alt Modeとは記載されています)。ただ、Youtubeで海外のレビュー動画があり、その動画では問題なく利用できていたのでその情報を信じて買いました。また、公式動画もあり、そこでも使えると説明されています。

HP Omen 27K 4K 144Hz Gaming Monitor Review - YouTube

【公式】#ゆるガチTalk 『2023年最新ゲーミングモニター(全6種)』編【24"FHDより27"QHDのほうが勝てる!?】#OMEN27k #OMEN27qs #OMEN34c 他 - YouTube

これでディスプレイが2台とも4Kになりました。正直最近はFPSをやっていないので、高リフレッシュレートである必要は全く無かったです。一番滑らかさの変化を感じたのが、ちはやローリングという状態です。
で、置き換えた後に色々気になったというか考慮できていないことがありましたので、記載しておきます。ちなみに画質については特筆することはありません。赤みが若干強いので、メニューでRGB値のRだけ若干下げるといいかと。内蔵スピーカーは使わないのでどうでもいいです。そのほかにゲーム向けの機能が載っているのですが、正直どれも使っていません...

ディスプレイがスリープだとUSB機器が認識されなくなる

当たり前ではあるのですが、完全に頭から抜けていました。KVM機能が付いているのでキーボードとマウスをディスプレイに繋ぐのですが、少し放置していてPC側からディスプレイをスリープにされるとキーボードやマウスで再度ディスプレイを点けることが出来なくなります。
ただ、これはディスプレイ側の設定で回避できます。メニュー内の「マネージメント」に「電源モード」というものがあり、これを省電力からパフォーマンスに切り替えるとディスプレイがスリープの状態でもUSBハブが有効になります。これでディスプレイが消えた状態でもキーボードやマウスが使えるようになります。

猫が乗ってくるとキーボードを無効に出来なくなる

机の上に猫が乗ることがあります。そして、キーボードの上に足を乗せてくるため、入力されないように今まではUSB切替器で使ってないPCに逃がせたのですが、これが出来なくなりました。切り替えると画面まで変わってしまいます。
そのため、各ポートにスイッチが付いているUSBハブを間に入れることにしました。これでキーボードを無効に出来るようになります。USBハブは両面テープでディスプレイの底面の貼り付けています。

ちなみに仕事中にこれが起きた場合はBTキーボードを膝の上に乗せて作業してますw

キーボードのCtrlキーを2回押すと入力が切り替わる

これが一番意味分からない仕様です。USBポートが2つあるのですが、片方にキーボードのマークが書いてあります。このポートにキーボードを繋ぎ、Ctrlキーを2回押すとなんと入力が切り替わります。ディスプレイの裏にあるKVMボタンと同じ動作をします。
この仕様、どこにも記載が無く、設定からも無効に出来ません。しょうがないので、キーボードマークが記載されていないポートにUSBハブを繋ぎ、そこにキーボードとマウスの両方を接続しています。キーボードとマウスを入れ替えてもいいと思うのですが、マウスも多ボタンタイプなので念のため接続しないようにしました。
ディスプレイの裏に手を伸ばさなくていいので便利だとは思うのですが、もっと別のキーや組み合わせに出来なかったのでしょうか。少なくとも無効にする設定は必要だと思います。

会社のPCからだと60Hzまでしか出力できない

これはディスプレイの問題ではなく、会社のPCの問題です。会社のPCはMacbook Pro 16inch 2019モデルなのですが、このモデルは60Hzまでしか出力できないらしいです。全く支障は無いのですが、知らなかった仕様となります。最新のM2 Proとかだと144Hz出力できるようです。

Type-CポートはPD非対応だが、若干給電される

Type-CポートはPDに対応していないのはいいのですが、なぜか5V 1.5Aだけ給電されます。アップストリームなのでPD非対応なら全く電力を供給しなくてもいい気がするのですが、どういうことなのでしょう。

HDMICEC対応

これも書いてない仕様です。PS4を接続してみたのですが、電源が連動しました。なので、PS4を切るとディスプレイの電源も切れるし、ディスプレイの電源を入れるとPS4の電源も入ります。まさかPC向けのディスプレイでCECに対応してるとは思いませんでした。おそらく電源モードをパフォーマンスにしているのも影響してると思います。PS4側の制御を切ることで対応しました。

ボタンが少し操作しにくい

これは購入する前から分かっていたのですが、ちょっとボタンの位置が高いです。横から操作する分にはいいと思うのですが、下から操作するには不便です。もう少し下に下げるか底面に付けてほしかったです。


このぐらいでしょうか。ただ、どの問題もなんとかなりますし、全く致命的ではありません。ちなみに公式動画でも言及されているのですが、前のモデルであるOMEN 27uからデザイン面の改良がおこなわれたため、デザインがOMENらしくない普通のモニターの見た目になっているらしいです。まあ、背面がひし形になっているもいいとは思うのですが、使いにくいよね。

ということでかなりPC周りは快適になりました。その分お金が飛んで行ってます。長期的に使うと考えるとまあええか。